【セルフケア】中殿筋ストレッチ
私たちの体を構成している様々な組織は、そのほとんどがそれぞれ重要な役割を持っています。
しかしその中でも中殿筋は特別重要な筋肉です。

中殿筋は股関節を安定させる主要な筋肉です。
「股関節を安定させる」というのは、つまり「股関節によって上半身を安定させる」という事でもあります。
ですから大げさに言えば、上半身全ての力の土台とも言えます。
腰痛の人にはこの中殿筋が硬くなっている人が非常に多いです。
またお年寄りが歩けなくなる時、中殿筋の筋力が弱っている場合が多いです。
あまり注目されませんが、私たちの健康な生活に必須の、正に縁の下の力持ち筋です。
※お年寄りで足腰が弱った方は、今回お伝えするストレッチよりも筋トレが必要になります。
二足歩行では重心を左右に揺らしながら移動する事になるのですが、この重心のブレが少なければ少ないほどエネルギー効率の良い歩き方という事になります。
そして歩行時の左右のブレを軽減する筋肉こそが中殿筋です。
中殿筋は2足歩行の為の筋肉なので、デスクワーク等あまり歩かない人は筋力低下が起こりやすい筋肉でもあります。
中殿筋が弱ると、直立位での骨盤のアングルをキープしにくくなり、腰痛の原因になったりします。
また中殿筋が弱っていると、短時間の立位でも中殿筋が硬くなってしまいます。
慢性的な腰痛の方や、よく歩いた後、長時間の立ちっ放しなどの後には中殿筋のストレッチを行いましょう。
【中殿筋ストレッチ】
※右の場合

① 仰向けで右脚を左膝の上に組む。
② 右手は両脚の間から、
③ 左手は左脚の外側から、
④ 左スネをつかんで胸の方に引き寄せる。
20秒 × 3set
※組み方を変えて左もストレッチしましょう。