2021.06/05
コロナ禍が長引き、相変わらず不要不急の外出の自粛が要求されています。
不要の外出の自粛は分かります。
でも不急って何でしょう?
僕の感覚では3ヵ月で収束する事に対して、急ぎでない事を後回しにするなら納得です。
でもコロナ禍は1年半近く続いています。
健康への投資は 緊急性は低いけど必要な事だと僕は考えています。
その代表が運動ではないでしょうか。
【目次】
① 重要性と緊急性
② 健康への投資とは
③ 脳機能メリット
④ 呼吸機能メリット
⑤ 二足歩行のシナジーパターン
⑥ まとめ
結論だけ読む人用の要約
① 重要性と緊急性
スティーブン・R・コビーの「7つの習慣」という本では重要性・緊急性から物事を分類して、重要な事に時間とエネルギーを注ぎ、緊急な事に振り回されない事を勧めています。
具体的には「重要かつ緊急な事」は誰でもやるので改めて意識する必要はなく、
「緊急だけど重要ではない事」にエネルギーと時間を割かず、
「重要だけど緊急ではない事」をしっかり行う事が大切としています。
なぜなら「緊急だけど重要ではない事」に時間とエネルギーを使って「重要だけど緊急ではない事」を後回しにしている内に、
「重要だけど緊急ではない事」が「重要かつ緊急な事」に変化してしまうからです。
つまり不急だからと必要な事を後回しにする事は結局、必要緊急の状況を生み出し、時間とエネルギーを奪う事になり、さらに「重要だけど緊急ではない事」を処理する時間を削いでしまう悪循環を生む事になります。
② 健康への投資とは
運動・栄養管理・睡眠時間の確保・整体・人間ドックなど健康への投資には様々な種類があります。
これらを怠っていると、ある時体を壊して「緊急かつ重要な問題」として浮上します。
そこから問題を解決するのには、日頃から健康に対して時間・意識・労力などのコスト以上の投資が必要になる場合も多いです。
脳卒中などによる脳機能障害などは、その最たる例ではないでしょうか?
肥満や高血圧などを抱えていて、緊急的に何かを起こすわけではないので放置して、脳卒中などの血管障害に至るケースがあります。
脳卒中のリハビリは大変です。
それでも元のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)には戻らない場合がほとんどです。
健康への投資は緊急ではないけど重要です。
様々な健康投資の中でも特に大切なのが、運動と栄養管理ではないでしょうか。
今回は運動について、 運動にも色々な種類がありますが、シンプルにジョギングやウォーキングでの健康メリットについて解説します。
③ 脳機能メリット
運動による脳への刺激は脳全体で処理されます。
脳は酸素・糖・刺激の3つがエサのようなものです。
刺激の不足はそのまま脳の機能低下に繋がります。
すると集中力の低下・記憶力の低下・感情コントロールの低下・筋肉の過緊張・交感神経の緊張などの原因になります。
ジョギングやウォーキング等は視界の移動(オプティックフロー)や重心移動や頭部の加速が起こっていて、脳への刺激として必要な様々な要素を備えています。
④ 呼吸機能メリット
現代人は呼吸し過ぎとも言われています。
呼吸はエネルギー産生の為に必要な事なので、運動不足の現代人には呼吸のダイエットが必要という事です。
「口呼吸がダメ」と言われる理由の1つが、息を吸い過ぎという事にあります。
呼吸が多過ぎると、肺でのガス交換(外呼吸)は多くの酸素を取り込みますが、
赤血球で酸素を各細胞に運んでのガス交換(内呼吸)の方は相対的に少なくなります。
エネルギーを使ってないので、酸素と交換する二酸化炭素が細胞内に不足しているからです。
すると脳は「呼吸してる割に酸素が足りない」と感じてもっと呼吸しようとして、さらに酸欠という悪循環に陥ります。
呼吸すればするほど酸欠、つまり軽い過呼吸のような状態です。
そこで呼吸を減らす(酸素↓)か 運動をする事(二酸化炭素↑)で、
酸素:二酸化炭素の適正なバランスでの呼吸をしばらく継続する事で、脳に正しい呼吸バランスを認識してもらう必要があります。
それには1日12分以上のウォーキング、または息が上がらない程度のジョギングが有効とされています。
これによって脳は正しい呼吸を継続してくれるようになります。
なお、歩けない時にはこのエクササイズを4分続ける事でも呼吸の適正化を行えます。
【90-90ヒップリフト】呼吸エクササイズ
http://www.cure-bodytalk.com/article/16065096.html
⑤ 二足歩行のシナジーパターン
人間は進化の過程で独特なバランスを獲得しています。
しかしこのバランスは人間らしい活動をしてないと失われていきます。
人間らしい活動って何でしょう?
パソコンを打つ事ではありません
それは直立二足歩行です。
僕ら人間は、直立二足歩行を最適化するよう進化しています。
このバランスは二足歩行に伴う背骨の生理的弯曲(頚椎の前弯・胸椎の後弯・腰椎の前弯)によって成立しています。
頚椎は反って、胸椎は丸まって、腰椎は反ってと、異なる動きを同時にそれぞれ制御するのは、実は脳にとってかなり複雑な命令が必要になります。
そこで脳は、予め決められたパターンをパッケージ化して、ルーティン的にコントロールできるようにする事でスムーズに身体制御しています。
これを筋シナジーパターンといいます。
人間は直立二足歩行に適応するよう、成長過程で筋シナジーパターンを強化してきます。
しかしデスクワークなどの座りっぱなしや運動不足によってそのパターンを失って、
直立二足歩行に適さない背骨ライン・股関節・膝などの運動制御パターンになってしまい、肩こり・腰痛・膝痛などの原因になります。
ジョギングやウォーキングなど立位での運動は、この本来の人間に必要な筋シナジーパターンを再学習する事ができます。
⑥ まとめ
他にも色々恩恵はありますが、ジョギングやウォーキングなど、運動の重要性が伝わっていたら幸いです。
コロナ禍でテレワークなどが進んで、運動量が減っている人も多いですが、運動は「緊急ではないが重要な事」です。
ジョギング・ウォーキングは一例ですが、ささやかでも良いので運動する習慣を意識してみて下さい。
結論だけ読む人用の要約
運動をする事による健康メリットは非常に大きいです。
特に
・脳機能
・呼吸の質
・人間らしい運動パターン
などの機能に重要なので、1日12分歩くのを目標に意識的に運動してみて下さい
市川整体院 bodytalk と
まだLINE友達でない方はこちら
https://lin.ee/oHxxVJk